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ライバルなのか、友なのか……。
谷繁元信と佐伯貴弘が語る1998。
text by
鈴木忠平Tadahira Suzuki
photograph byKanekoyama
posted2018/03/31 09:00
「あの頃はみんながライバルで」(谷繁)と言いつつも……久しぶりに会った2人はこの笑み!
1998年の横浜ナインは仲良くなかった!?
1998年の横浜ベイスターズは、仲が良くなかったのではないか。そんな見方があるという。
「一緒に飯に行くとか、慰め合うとか、教え合うとか、それだけが仲間じゃないでしょ」
2人は声をそろえた。
近くにいなくても、言葉を交わさなくても、つながっているものがある。硬質で骨太の絆は、世の中がマシンガン打線を目撃したあの頃から生まれ、ずっと続いてきたものだったのだろう。
不器用でわかりにくい、そういう絆は現代では絶滅しつつあるのかもしれない。
ただ、あの頃のベイスターズがなぜ強かったのか。2人を見ていると、熱狂のハマスタにいなかった私も、少しはその理由をのぞけたような気がした。
現在発売中のNumber949号「ベイスターズが愛されるワケ」はベイスターズ総力特集! ラミレス監督を1998年の伝説の優勝監督・権藤博さんが直撃しているほか、現チームから1998年の日本一メンバー、そしてホエールズOBまで、球団史を彩った個性的な選手たちが登場して、勝っても負けても「ベイスターズが愛されるワケ」を解明する一冊です。