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“喫煙は?”と選手に聞いた就任時。
反町監督と松本山雅の幸福な7年目。 

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塚越始

塚越始Hajime Tsukakoshi

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posted2018/02/24 17:30

“喫煙は?”と選手に聞いた就任時。反町監督と松本山雅の幸福な7年目。<Number Web> photograph by Getty Images

その戦術眼で松本に熱狂をもたらす反町監督。今年も群雄割拠のJ2を面白くする存在となる。

継続には悪いことと良いことの両面が。

 周囲からちらほら聞こえてくる「マンネリ化」という言葉についてはどう思うのか。反町は次のように胸の内を明かす。

「その点については、いろんな考え方がある。メンバーも監督も同じだったらマンネリ化するのは当たり前だ。ジョゼップ・グアルディオラも3年で監督が代わるのが自然だと言っているが、俺も同意する。

 継続には、悪いことと良いことの両面がある。それを挙げていたらきりがないし、意味がない。結局大切なのは、継続する中でいかに変えていくか。自分も勉強して変わらないといけないし、選手も変わらないといけない。もちろんメンバー構成もだ」

 昨季は10月以降の7試合で2勝2分3敗と負け越した。そのうち、無得点が2度、1得点が4度、2得点以上が1度しかなかった。得点をいかに増やすかが、明らかに新シーズンの課題となる。そこで反町は、よりダイナミズムに溢れる攻撃を企てる。

前田大然&前田直輝ら獲得で攻撃力アップ。

「結局は、選手ありきだと思っている。こういう選手がいるから、この配置にしてみようと。特に攻撃面での良さを生かすためにどうすればいいかを考えて取り組んでいる。今年は前線にスピードがあり、タフに動き回れる選手が揃った。J1に上がったときも2トップはやっていたが、あのときは守備ありきの2トップだった。今度は攻撃ありきの2トップをできないか考えている。

 無理やり得意じゃないプレーを強要しても、やらされている感が出て、観ている人もつまらなくなってしまう。生き生きと躍動しているのを見たいし、そのために我々もサポートしていきたい。サポーターもそういう選手を応援したいはずだから」

 昨季水戸で13ゴールを決めてブレイクした前田大然(レンタル移籍から復帰)、名古屋で開幕から活躍した永井龍と2枚のスピードスターが加わり、岩上祐三、前田直輝とJ1主力クラスの獲得に成功。チームの象徴である田中隼磨、昨季19ゴールを決めた高崎寛之も健在だ。陣容は悪くはない。

 それでもJ1昇格を争うライバルの大宮、新潟、甲府、横浜FC、千葉あたりと比較すると、外国籍選手の質と量で差が感じられる。もちろん、日本人選手主体だからこそのメリットもあるが、特に前線の編成がどのように影響するかがポイントになる。

【次ページ】 「よし、これで行こうと決めれば」

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