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内田博幸が選んだ「超大外」の理由。
フェブラリーS王者はノンコノユメ。 

text by

島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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photograph byYuji Takahashi

posted2018/02/19 11:20

内田博幸が選んだ「超大外」の理由。フェブラリーS王者はノンコノユメ。<Number Web> photograph by Yuji Takahashi

外国人騎手から内田博幸に乗り換わっての2連勝。これは騎手も嬉しいはずだ。

今後はドバイにアメリカ行きの可能性も。

 ノンコノユメは、3歳だった2015年に3連勝でジャパンダートダービーを勝ち、交流GI初勝利を挙げた。つづく武蔵野ステークスも勝ち、次走のチャンピオンズカップと、翌2016年のフェブラリーステークスで2着と、ダー路線の第一線で活躍していた。

 しかし同年のかしわ記念4着、帝王賞2着と勝ち切れず、去勢してせん馬となった。

「以前は、扱っている人間に飛びかかったりして、鞍をつけるのも大変だった。そうしたところが、去勢してからなくなりました」と加藤調教師。

 さらに昨年の夏に休養したことで、右の股関節に疲れが出やすかった持病が治り、調教で負荷をかけられるようになったことが、この復活劇につながったという。

 フェブラリーステークスを勝つと、次はドバイというのが規定路線のようになっている。

「せん馬なので、海外の大レースを使って種牡馬としての価値を高めるといったことはしないので、どうでしょう」

 そう話した加藤調教師は、2007年にシャドウゲイトでシンガポール航空カップを勝ち、GI初制覇を果たしている。海外に目が向いていないわけではもちろんなく、フェブラリーステークス優勝馬に米国ブリーダーズカップクラシックの優先出走権が与えられることに関して、こう言った。

「そこは興味深いですね。オーナーの意向次第ですが、行ってみたいという気持ちはあります」

 馬名のとおり、夢がさらにひろがるGI勝利であった。

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