球道雑記BACK NUMBER
涌井秀章がメジャーに行った後は……。
ロッテには次の主役候補がいっぱい!
text by
永田遼太郎Ryotaro Nagata
photograph byKyodo News
posted2017/12/30 07:00
ワールドシリーズ優勝経験のある井口監督ともメジャー挑戦の相談をしたという涌井。
涌井が去った後のロッテ投手陣で、注目選手は?
あの日は井口資仁の現役最後の試合ということもあり、涌井自身は何も語らず球場から引き揚げていったようだ。涌井は、世代的には最後の昭和世代らしく、言葉よりも背中で見せてきたタイプだ。ピッチングそのものから、彼の言葉なり感情なりを感じることが多かった。
後進の投手たちに与えた影響も少なくなく、多くの選手への求心力を今も持っている。
だからこそ、己を信じ、海外移籍を今オフぜひ実現してもらいたい。心の底からそう思うのだ。
そうなると……残されたロッテ投手陣についてはどうか? じつは筆者はそれほど心配をしていない。
「誰かが抜ければ、誰かが出てくる」といったどの業界にもある法則に従うように、涌井の抜けた近未来像を今季終盤戦でそれとなく見ているからだ。
2017年9月19日~21日までメットライフドームで行われた埼玉西武3連戦がそれだ。
平均23歳の若手三本柱で西武に3連勝!
クライマックスシリーズ(CS)の本拠地開催を目指して、東北楽天と激しい2位争いを展開していた埼玉西武を相手に、千葉ロッテは二木康太、酒居知史、佐々木千隼と言った平均年齢23歳の若手三本柱を配して臨んだ。
結果は3連勝。
初戦を任された二木は、疲れもあり、けっして万全と呼べる状態ではなかったが、それでも要所を締める粘り強い投球でこの日、6勝目をあげると、シーズン最終成績も7勝とし、自身初めて規定投球回数をクリアした。