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フィギュアロシア勢、五輪への思い。
「国旗ではなく自分が出場すること」 

text by

松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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posted2017/12/12 11:30

フィギュアロシア勢、五輪への思い。「国旗ではなく自分が出場すること」<Number Web> photograph by AFLO

エキジビションでアリーナ・ザギトワ(一番右)とミハエル・コリヤダ(右から2番目)は明るい表情を見せた。

ソチでも、インドは閉会式には出席できた。ロシアは?

 そう考えると、IOCの下した決定は妥当であったと考える。また、ソチのとき個人参加としたインドに対し、閉会式のときには国として参加することを認めた。今回も、ロシアがIOCの決定に従いボイコットなどをしなければ、閉会式にはロシアとして参加できるようにするとしている。もちろん個人参加の選手からドーピングが出なければ、だが。

 あとはロシアがどう反応するかにかかっている。それ次第では2020年の東京五輪まで影響しかねない。IOCの決定前、ボイコットも辞さない強硬な姿勢を見せ続けていたロシアだが、現状、プーチン大統領は個人での参加を容認する考えを示している。

 それが変わらなければ、ロシアの選手にはオリンピックに出場する機会が生まれる。

 オリンピックをめぐる質問に硬い表情を浮かべていたロシアの選手たちは、試合が終わると笑顔も見せた。

 記者会見時、ジャンプにまつわる質問に対し、コリヤダは言った。

「成功しても失敗しても、これからも挑戦していくことが大事です」

 ザギトワはロシア選手権へ向けて抱負をこう述べた。

「クイーンとしての滑りをして、観客の皆さんを喜ばせたいです」

 2人それぞれに、先を見据えていた。

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