“ユース教授”のサッカージャーナルBACK NUMBER
流経柏・本田裕一郎監督の40年史。
市船との競争に燃え続けた名将。
text by
安藤隆人Takahito Ando
photograph byTakahito Ando
posted2017/12/03 09:00
70代を迎えてもなお精力的な本田監督。その情熱が、流通経済大柏を全国屈指の強豪に仕立て上げた。
病気を患いながらも、恒例の海外視察に出る情熱。
情熱と意欲は尽きない。昨年、大病を患いながらも現場に復帰。毎年恒例となっている海外視察にも出かけ、ドイツとオーストリアで育成の現場を学んだ。その執念が実って、3年ぶりの高校選手権出場権を手にしたのだ。
「病気をしてから、日常がいかに大事かより痛感した。優勝の瞬間、病気をしたこと、復帰してインターハイを獲ったことこれからの準備……。本当にいろんな感情がこみ上げてきました」(本田)
今年のチームは逞しくなった3年生を中心に、DF関川郁万とMF熊澤和希とプロ争奪戦必至の2年生がいる。当然、優勝候補の一角と見ていいだろう。
誇り高き千葉の代表として、積み上げた自らの哲学、スタイルを選手たちが存分に発揮できるように――。名将は鋭い目線で指揮を執るはずだ。