プロ野球列島改造論BACK NUMBER
ダンカンが考える清宮幸太郎育成論。
DH、球場の変形……そしてプレゼント?
posted2017/11/26 09:00
text by
ダンカンDankan
photograph by
Takuya Sugiyama
高校通算111HRで日本中の注目を集めた清宮幸太郎は、先日のドラフト会議で日本ハムファイターズが交渉権を獲得することとなった。
その場面をテレビ中継で観ていたのだが、その瞬間俺は思わず「かもってる!」と自分でも信じられない造語を発していたのだ。
プロ野球界の流行語――数年前なら「もってる」。
去年なら「神(かみ)ってる」。
それらを足して2で割ったような清宮君の「ツキ」を目の前にして思わず飛び出た言葉だった。
もし阪神でないのならパ・リーグに……と祈った。
高校生としては福留孝介に並ぶ7球団からの指名であった。
正直な俺の意見を述べる。
7球団が重なった時、熱狂的な阪神ファンの俺であるから、もちろんあの天才的なバッティングは欲しかった。
その一方で、もし阪神でないのならパ・リーグに交渉権を獲得してほしいと思った。
そして、出来ることなら選手を育てることのうまそうな日本ハム、ソフトバンクなどへ……と心ひそかに願ったのだ。
パ・リーグの理由? それは皆さんもお分かりの通り当然DHがあるからだ。DHであれば清宮君のその打撃力を十二分に生かせる可能性があるだろう。
あえて言う。清宮君信者からは批判を浴びるかもしれないが、守備のあるセ・リーグであの守備と足の遅さをどないせえっちゅうねん!(それでも……阪神に欲しかったんだけどね!)
守備に関しては、かつて球界でもヘタクソと呼ばれた者が、数年苦労を重ね名手となった例は少なくない(例えば巨人の中畑清さんも最初の頃は酷かった)。