サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
NZ戦で見えた“また試したい選手”。
小林祐のリズム、武藤と大迫の関係。
text by
戸塚啓Kei Totsuka
photograph byTakuya Sugiyama
posted2017/10/07 11:30
長谷部の背番号だった「17」をつけてのプレーとなった小林。試合後、自身のプレーについて「評価しづらい」と控えめなコメント。
大迫との間に新たな化学反応を起こせるのでは?
ポジション争いで先行する原口らと同じように、武藤もドリブルでボールを運んでいく力はある。そのうえで背番号9を着けた25歳は、大迫との間に新たな化学反応を起こせるのでは、との期待を抱かせた。ゴールを取り切れなかったのは大きな課題として残るものの、彼も“継続審査”の対象としていい。
本番までの道のりで求められるのは、これまで以上に高いレベルの競争だ。それだけに、10日のハイチ戦でははっきりした結果が求められる。
ロシアW杯の出場権を逃したハイチは、ニュージーランドのようなモチベーションを持
てない。すでに試合を消化した日本は、今回のメンバーでの練度とフィジカルコンディションを高めて、日産スタジアムのピッチに立つことができる。ニュージーランド戦以上にスキのない内容と結果が、次の試合では要求されるのだ。
ロシアW杯のテストに充てられる時間は、実はもう多くないのである。