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岡田武史と南場智子が語る
スタジアムという場所の特権性とは。
text by
二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph byIshizu Daisuke
posted2017/10/05 11:30
日本のスポーツ界を大きく変える動きを野球界、サッカー界で見せている2人の経営者。今後の展開が楽しみだ。
AIにはできないことがある。
南場「本当の共感ですよね。AI(人工知能)、AR(拡張現実)が進めば進むほど、本物の温もりが再認識されるかもしれない。リアルなビジネスとして喜びを提供できているのは、素晴らしいことだと実感しています」
岡田「AIにはできない、心の豊かさは絶対になくならない。目に見えない資本がビジネスになる時代が来ると思うし、そういう時代が来ないと社会は行き詰まるんじゃないかって僕は思っている」
南場「楽しみですね。今治にも今度、足を運んでみたいなと思います」
FC今治は夢スタ2戦目となったヴァンラーレ八戸戦も5000人近い大観衆を集めている。一方、横浜DeNAベイスターズはハマスタに2万9000人の大観衆を集めて、2年連続となるクライマックスシリーズ出場を決めた。
小さな海事都市、今治と、大きな港湾都市、横浜。
規模も歴史も違えど、そこにはスポーツの熱狂がある。人と人が触れ合い、喜びを分かち合えるボールパークがある。つくり手の「熱」と「思い」、そして「サービス精神」が溢れるからこそ、人々は惹かれ、スタジアムに集まってくるのである。