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米バスケ6校が奨学金オファー。
テーブス海が味わった苦労と進路。
posted2017/10/02 08:00
text by
宮地陽子Yoko Miyaji
photograph by
Yoko Miyaji / the Toews family
9月25日、テーブス海がNCAAディビジョンI(以下D1)のノースカロライナ大ウィルミントン校(以下UNCW)からのバスケットボール奨学金オファーを受け入れ、来年秋から同校に進学すると発表した。
カナダ人の父(現富山グラウジーズ・アシスタントコーチのBT・テーブス)と日本人の母を持つテーブスは、2015年夏に東洋大京北高校を辞めて渡米、現在はマサチューセッツ州にあるプレップスクール、ノースフィールド・マウント・ハーモン校(以下NMH)に所属している。
テーブスが進路として選んだUNCWはノースカロライナ州ウィルミントンにある大学で、最近2シーズン連続でNCAAトーナメントに出場しているD1中堅校。昨季のNCAA王者で、マイケル・ジョーダンの母校としても知られるノースカロライナ大とは姉妹校で、現在のヘッドコーチは昨季までノースカロライナ大のアシスタントコーチだったCB・マクグラス。テーブスに奨学金をオファーした6校(UNCW、バックネル大、ブラウン大、デラウェア大、ウォフォード大、プレスビテリアン大)の中で、最も熱心にテーブスを勧誘していた。
6つの大学からオファーがある中で、なぜUNCWに?
テーブスも最初からUNCWについては好印象を持っていたのだが、それでも最終的にUNCWを選ぶまでには、何度も気持ちが揺れ動いた。
「ウォフォードに行くつもりになっていた時もありました」とテーブスは明かす。
「最終的にはデラウェア、ウォフォード、UNCWの3つの大学に絞った結果、一番自分に合ったコーチとチームメイトがいるチームだと思い、決めました」
NCAA規程では、奨学金をオファーされた選手は最大5校まで大学の経費での公式訪問をすることが認められている。テーブスは今年8月から9月にかけて3校を公式訪問した後、さらに自費でUNCWを再訪問している。チームメイトとなる選手たちとの相性を確認するために、現チームの選手たちに混ざってピックアップゲームをした上で、気持ちを固めた。
「3校の中で一番自分に合った環境だなと思いました。UNCWが所属するCAA(コロニアルアスレチックアソシエーション)はレベルの高いカンファレンスで、自分がオファーされていた学校の中で一番強いカンファレンスに所属しているので、そこでプレーしたい気持ちがありました」