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なぜ日本はクライミング強豪国に?
500軒に迫るジムと、その工夫とは。
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byAFLO
posted2017/09/18 08:00
日本のクライミング界を引っ張ってきた野口啓代。彼女を追う形で、下の世代の台頭も続いている。
全体のレベルは上がったが、優勝回数は減少。
ただ、課題も浮上してきている。
国別ランキングではトップに立ち、個人のワールドカップ総合順位トップ10でも、日本の選手は男子が5名、女子は3名が名を連ねた。前のシーズンはそれぞれ2名だったから、選手層の厚みが増したことを物語っている一方で、前のシーズンより男女ともに優勝回数は減っている。男子は4度から2度へ、女子は2度からゼロになったのだ。
全国各地での粘り強い取り組みがあって、普及していき、その中で選手が育てられてきたが、世界のトップを争っていくために上位にいる選手たちの強化にいかに取り組んでいくかはまた別の話だ。
強豪国と認められるまでになった今、それは2020年の東京五輪へ向けての課題でもある。