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1時間50分の激闘を制し、
奥原がつかんだ東京への希望。
~日本人初の世界バドミントン選手権優勝~
text by
矢内由美子Yumiko Yanai
photograph byItaru Chiba
posted2017/09/17 17:00
準々決勝から3戦連続のフルゲームを制し優勝。観客席の応援に応える目には涙が。
リオデジャネイロ五輪で銅メダルを獲得してから1年あまり。8月21日から27日まで英国グラスゴーで行なわれた世界バドミントン選手権女子シングルスで、奥原希望(日本ユニシス)が初の頂点に立った。世界選手権のこの種目で日本人が優勝したのは史上初。全種目を通じても'77年にスウェーデンで開催された第1回大会女子ダブルスの栂野尾(とがのお)悦子・植野恵美子ペア以来、実に40年ぶりの快挙となった。
リオの金銀メダリストを打ち破ってつかんだ栄冠だ。準々決勝でリオ金のカロリーナ・マリン(スペイン)を下すと、決勝ではリオの準決勝で敗れたシンドゥ・プサルラ(インド)との1時間50分におよぶフルゲームを制した。