球道雑記BACK NUMBER
打てる捕手・阿部慎之助の後継者!?
プロ2年目、宇佐見真吾とは何者か。
text by
永田遼太郎Ryotaro Nagata
photograph byKyodo News
posted2017/09/12 11:00
9月5日の対中日戦。9回裏に、まるでゴルフスイングのようにして同点2ランを放った宇佐見。
プロ入り後、白内障になり手術・リハビリの苦労も。
大学4年の春、宇佐見は大学日本代表の合宿中に、ボールを顔面に当てて、左眼を眼底骨折。約2カ月間寝たきりの生活を余儀なくされた。
その後、外傷性白内障を発症し、プロ入り後もその症状に悩み、順風満帆とは言えないプロ生活のスタートとなった。健常な人よりも早く白内障の症状が進んでいた状況や、手術をすれば確実に良くなるからというトレーナーからの声にも励まされ、2016年6月に手術を決断。その後のリハビリも乗り越え、現在の活躍に繋げた。
宇佐見は言う。
「自分はまだ一軍が確約されている身ではないので、与えられた少ないチャンスでひとつひとつ結果を出していくだけです」
今はまだ焦らずに、また一段、もう一段と着実な一歩を彼は歩もうとしている。宇佐見真吾の物語はまだ始まったばかりだ。