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打てる捕手・阿部慎之助の後継者!?
プロ2年目、宇佐見真吾とは何者か。

posted2017/09/12 11:00

 
打てる捕手・阿部慎之助の後継者!?プロ2年目、宇佐見真吾とは何者か。<Number Web> photograph by Kyodo News

9月5日の対中日戦。9回裏に、まるでゴルフスイングのようにして同点2ランを放った宇佐見。

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永田遼太郎

永田遼太郎Ryotaro Nagata

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Kyodo News

 160名を超える部員を抱える城西国際大学は、千葉県大学野球連盟に属している。

 今年6月の全日本大学野球選手権では、同じ連盟のライバル・国際武道大学が準優勝と躍進を遂げ、リーグへの関心も徐々に高まっているが、選手集めという点では、まだ他連盟の大学と比べ、遅れをとっていると城西国際大学の関係者は語る。

 そんな城西国際大学に救世主とも呼べる人物が現れた。同大学のOBで、現在は読売ジャイアンツで活躍中の宇佐見真吾だ。

 今年、プロ入り2年目を迎えた宇佐見は、8月に初の一軍昇格を果たすと、プロ初出場となった8月8日の対阪神戦で藤川球児からプロ初打席初安打を記録。さらに8月18日の横浜DeNA戦では砂田毅樹からプロ初本塁打をサヨナラ本塁打で記録するなど瞬く間に、世間の注目を浴びる存在となった。

東金市全体が、宇佐見の活躍を喜んでいてくれる。

「大学の人はもちろんですけど、大学がある地元の東金市の人達もね、今回の活躍をとても喜んでくれていますよ」

 そう話すのは城西国際大学の野球部監督を務める佐藤清だ。

 現役時代は天理高校で3度の甲子園出場を果たし、その後は早稲田大学、社会人野球の日本生命でもプレーを続け、引退後は1995年から早稲田大学の監督を務め、2007年からは城西国際大学に籍を置いている。

「(東金市は)人口6万人というけっして大きくはない街なんでね。『宇佐見が打った、また打った』って、何か活躍がある度に街のみんなが喜んでくれるんですよ。宇佐見がプロへ行く際も、方々から人が集まってくれてね。壮行会なんかもしていただきまして、彼のことをみんなが応援してくれているんです」

 194cmの大きな体は現役の学生たちと並んでもひと際大きく見える。

「私ももう60(歳)を過ぎたので、身長も縮んで今は191cmくらいじゃないでしょうか」

 その大きな体を揺らしながら時折笑みを浮かべ、佐藤は宇佐見の活躍を自分の事のように喜んでいた。

【次ページ】 宇佐見の投打の才能に惚れ込んだ佐藤監督。

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