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二塁を守りつつマイコラスを一喝!
巨人マギーは成績以上の助っ人だ。 

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鷲田康

鷲田康Yasushi Washida

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photograph byTakuya Sugiyama

posted2017/09/08 17:15

二塁を守りつつマイコラスを一喝!巨人マギーは成績以上の助っ人だ。<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

大リーグ経験のある川崎宗則と二塁上で談笑するマギー。その人間性は、巨人にも好影響を与えている。

物静かだが迫力あるレジー先生とかぶる男。

「クロマティーもすごいバッターだったけど、レジーの方が遥かに本物の大リーガーという品格のある選手だった」

 こう振り返った当時のチームメイトの原辰徳前巨人監督も、こんな話をしている。

「バッターというのはとにかくバットを振らなければ始まらない。打席に立ったら弱気になるな。スイング・ファースト。まずバットを振るという意思を強く持て。レジーからはそういう心構えを教わった」

 物静かだったが、どこか他を圧する迫力がある。そういう助っ人だったのである。

 そんなレジー先生の姿とかぶる選手が、今の巨人を引っ張っている。

 ケーシー・マギー内野手である。

マギーが「2番・二塁」定着以降の勝率は6割超。

 球団史上ワーストの13連敗を喫した今季の巨人が、巻き返しに転じたのは7月12日のヤクルト戦だった、というのはほぼ意見の一致するところだろう。

 この日、高橋由伸監督は初めてマギーを「2番・二塁」に起用。これを転機にそれまで37勝44敗で勝率4割5分7厘だったチームは、以降の42試合を25勝16敗1分けの勝率6割1分と巻き返してAクラス争いを演じるところまで盛り返した。

 その間の42試合でマギーは166打数59安打の打率3割5分5厘をマーク。シーズントータルでも打率3割1分8厘で首位打者争いを演じている。

 ケガをしない。ちょっとやそっとでは「休む」と言わない。そういう選手としての強さがマギーにはある。

 4年前に楽天でプレーしたときも、144試合全試合に出場して、打率2割9分2厘、28本塁打で93打点をマークしている。

 今季は7月に打撃不振から6試合先発を外れたことがあったが、12日に「2番・二塁」で復帰すると、以降の試合には全てスタメンで出場を果たしている。

【次ページ】 「オレは一塁手でも三塁手でもなく野球選手」

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