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ルーニーが久々に味わう人の愛情。
2戦連発、通算200得点と代表引退。 

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山中忍

山中忍Shinobu Yamanaka

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posted2017/08/26 09:00

ルーニーが久々に味わう人の愛情。2戦連発、通算200得点と代表引退。<Number Web> photograph by Getty Images

ゴールを決め、スタンドに咆哮する。ルーニーはやはり、闘争心あふれるスタイルをピッチで表現するのが似合う。

シアラーしか達成していないプレミア200得点も樹立。

 シティ戦はリードを守り切れず1-1に終わったが、翌朝に国内各紙のスポーツ面は、ルーニーがプレミアでの自身200点目を決めたことを大々的に伝えた。

 俗に「200クラブ」と呼ばれるプレミア200得点のメンバーは、今のところルーニーとアラン・シアラーしかいない。14年間で260得点を記録したシアラーの凄さにも改めて驚かされるが、FWだけでなく、サイドハーフや中盤センターでも起用されながらも達成したルーニーもさすがだ。

 ちなみに1ランク下の「100クラブ」でさえ、現役メンバーは3名のみ。今季2節終了時点で123得点のセルヒオ・アグエロ(シティ)は29歳、「200クラブ」に最も近い158得点のジャーメイン・デフォー(ボーンマス)は34歳。残る1人は、昨季36歳で100得点を記録したピーター・クラウチという状況なのだ。

代表引退によって、エバートンでの活躍に期待が。

 記念すべきリーグ戦200得点の翌々日に、人々をさらに驚かせたのは代表引退だった。「スリー・ライオンズ」での選手生活に終止符を打つとの声明が発表され、ガリー・リネカーが「代表時代の大半をチーム唯一のワールドクラスとして過ごした」として敬意と同情を寄せた。そんなルーニーに、エバートンでの「もうひと花」を願う国民の気持ちはさらに強まったのではないか。

 代表発表を4日後に控えていたシティ戦後、ルーニーに対しては代表に関する質問も出た。その時は「ガレス・サウスゲイト代表監督と話をすることにはなると思う」と快投し、代表復帰への意思表示と受け取られた。

 だが肝心の本人は、サウスゲイトに代表引退を告げるために話をするつもりだった様子。復帰要請の連絡を受けた翌日に、招集辞退と代表引退を発表した。ルーニーが覚悟を決められたのは、エバートン復帰による精神面の充実と、現役最後と見られる2年契約に懸ける決意のおかげだろう。

【次ページ】 「いつかは代表チームの夢が叶う時が来る」

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#ウェイン・ルーニー
#エバートン

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