セリエA ダイレクト・レポートBACK NUMBER
バッジョと同じ道を辿り、違う背番号。
ベルナルデスキが10番を選ばない訳。
text by
弓削高志Takashi Yuge
photograph byAFLO
posted2017/08/12 08:00
23歳にしてユベントスの10番を取りざたされる時点で、ベルナルデスキの大物感は抜けている。トッティの後を継ぐイタリア人スターとなるか。
10番への野望は隠さず、将来的には?
今季のセリエA開幕が19日に迫る。
6連覇王者ユベントスは守備陣の再強化を課題として抱える中、13日にはラツィオとのイタリア・スーパー杯も待ち構えている。
今季、背番号10を固辞したベルナルデスキは、自らを「天才バッジョに喩えないでほしい」と謙虚だったが、“10番を欲していない”とは決して言っていない。
背番号33を選んだ理由を明かした後、ベルナルデスキは付け加えた。
「“ユーベの10番”の重みは特別。だが、10番こそ肌に馴染んだ自分の番号だと思っている」
つまり、背中の33番はこの1シーズン限り。
今季が終わる頃、ユーベの10番をつけるにふさわしいのはベルナルデスキだと満天下に認めさせるのだ。