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キャブスが全力を出しても勝てず、
ウォリアーズが歴史的記録で優勝王手! 

text by

長澤壮太郎

長澤壮太郎Sotaro Nagasawa

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photograph byRonald Martinez/getty images

posted2017/06/09 11:50

キャブスが全力を出しても勝てず、ウォリアーズが歴史的記録で優勝王手!<Number Web> photograph by Ronald Martinez/getty images

カリーとレブロンのマッチアップも見どころとなっているファイナル。第3試合を終えてウォリアーズが3-0で王手をかけた。

まるでモハメド・アリの戦い方のような……。

 この試合を観ていて、往年のモハメド・アリがジョージ・フォアマン相手にやった“ロープアドープ作戦”が頭をよぎった。

 アリがロープ際でフォアマンの猛攻をかわしながら、疲れ切ったところに一瞬で相手を倒す。

 試合残り45秒、後半ずっとリードされながらも、レブロンが見せた一瞬の隙をついて放ったKDの3P。それは、相手の心を折る決定打、まさにアリの一撃のようだった。

 この負けで、キャバリアーズの面々は自分達が崖っぷちに立たされていること、1勝も出来ずにスイープされるかもしれないという現実を受け止めなければいけなくなった。

前人未到、プレイオフ以降無敗の16連勝へ。

 第7戦の最後の1秒まで競合いをしてもらいたいという我々の理想は実現しなさそうだ。

 単純にここからウォリアーズが4連敗することが想像出来ないからだ。

 理想の世界と実際に起こる現実は程遠い場合がある。我々の理想のファイナルとも程遠いし、NBAのキングとして長年君臨してきたレブロンでさえも思い通りにならない現実に直面している。

 バスケットボールの神様は例外を作らない。

 ゴールデンステート・ウォリアーズを除いては。

 彼らは次の試合に勝ってスイープを実現し、プレイオフ以降無敗の16勝というNBA史上前人未到の域に達しようとしている。

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