話が終わったらボールを蹴ろうBACK NUMBER
U-20W杯で「黄金世代を超えたい」。
初瀬、小川、堂安それぞれの野心。
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph byAFLO
posted2017/05/20 07:00
巧みな左足を持つ堂安、豊富な運動量でサイドラインを駆ける初瀬。そしてフィニッシャーの小川。3人が待ちわびた大舞台が幕を開ける。
アフリカ勢相手にもスピードで負けず、ブチ抜く。
U-20日本代表では、まず自ら仕掛けることを意識している。左サイドで崩し、クロスが上がった時はファーサイドに詰めつつ、こぼれ球とマイナスのパスを狙う。いつも得点を狙い、自分が決めるつもりでいる。
「ゴールを決めるのが自分の仕事やし、その野心に満ちているんで(笑)」
気持ちはすでに戦闘モード、視線も初戦の南アフリカ戦に向いている。アジアを戦い抜き、ドイツ遠征などで海外経験を積んできたが、堂安はアフリカ勢が一番難しい相手とみている。
「欧州や南米はフィジカルが強くてスピードとか技術が高いけど、だいたい何をしてくるのか読めるんですよ。でも、アフリカ勢は訳わからんところから足が出てくるし、フィジカルもめっちゃすごい。正直、一番イヤですね。だから初戦を取れれば大きいし、波に乗れると思う。その勢いでアジアでは優勝できたし、今回も優勝を狙っている。そこで自分が点を取って勝つのが理想です」
この大会のために、そして世界で闘うために走るスピードを改善し、フィジカルを強くするなど地道に準備してきた。アフリカ勢相手にもスピードで負けず、目前の相手をブチ抜いて世界をアッと言わせてほしい。