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浦和、1試合平均3得点が射程圏!
シーズン最多ゴールは'98年の……。 

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茂野聡士

茂野聡士Satoshi Shigeno

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photograph byURAWA REDS

posted2017/05/02 11:30

浦和、1試合平均3得点が射程圏!シーズン最多ゴールは'98年の……。<Number Web> photograph by URAWA REDS

仙台戦でハットトリックを達成した興梠以外の得点内訳は武藤、李、柏木、オウンゴールだった。

'98年磐田のゴール数、1試合平均得点は驚愕の数字。

 まずは懐かしの延長Vゴール方式が採用されていた1993年から2002年までの最多得点チーム、そして1試合当たりの平均得点数をみていこう。

1993年:V川崎、鹿島/72得点(36試合)平均2.00
1994年:V川崎/91得点(44試合)平均2.06
1995年:V川崎/106得点(52試合)平均2.03
1996年:V川崎/68得点(30試合)平均2.26
1997年:鹿島/78得点(32試合)平均2.43
1998年:磐田/107得点(34試合)平均3.14
1999年:C大阪/64得点(30試合)平均2.13
2000年:磐田/67得点(30試合)平均2.23
2001年:磐田/63得点(30試合)平均2.10
2002年:磐田/72得点(30試合)平均2.40

 試合数が増減しているため得点数の単純比較はできないが、それでも得点数、1試合平均ゴール数で図抜けているのは'98年のジュビロ磐田だ。

磐田は中山以外の主力選手もゴールを積み重ねた。

 フランスW杯イヤーのこの年、得点源の中山雅史が4試合連続のハットトリックを達成し、当時のギネス記録となった。最終的に中山は36得点を決めて得点王に輝いているが、他の主力選手も多く得点を奪っている。

 藤田俊哉17得点、奥大介12得点、名波浩7得点、ドゥンガ6得点、高原直泰5得点

 藤田は得点ランキング8位タイにも入っている。まさに誰からでもゴールを奪いにいけるチームだった。

 今季の浦和は第9節終了時点で興梠慎三が1位の7得点、ラファエル・シルバが2位の6得点を挙げているが、武藤雄樹と柏木陽介が3得点、李忠成が2得点と特定の選手に固まっていないのは、当時の磐田に共通するかもしれない。

【次ページ】 攻撃サッカーの二大勢力はやはり、あのクラブ。

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