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ラグビーW杯、過密日程、主将論。
堀江翔太と立川理道が語り尽くす。
text by
生島淳Jun Ikushima
photograph byTomoki Momozono
posted2017/05/05 08:00
ひょうきんな表情を浮かべる堀江(左)と立川。しかし日本ラグビーへの話に及ぶと、言葉の一つ一つから真摯な姿勢が伝わった。
W杯までの時間ってあまり残されてないんですよ。
――どのあたりが適正値なんでしょうか。
堀江 全体の8割、32試合でもキツいかな。
――だったら、25試合から30試合とか?
堀江 それだと、だいぶコンディションは良くなるでしょうけど、年齢的なこともあるので、やれる選手はバンバンやってもいいと思うんですけど。
立川 トップリーグのチーム事情にもよります。僕はクボタに戻ったら、やっぱり休めない。うまく調整できるのはSR。登録人数の問題はありますが、レベルの高い選手は揃っているので、若い選手がどんどん試合に出たら、みんな成長すると思います。
堀江 みんなが出来ることをすればいいよ。それを代表につなげていく。今回の遠征では、自分たちがやらなければいけないラグビーを理解する。それが1週ごとに出来てきた手応えがある。
立川 たぶん、W杯までの時間ってあまり残されてないんですよ。今回の欧州遠征はチームのキーワードや選手たちのキャラクターを理解して、「代表って、こういうものなんだ」って基盤を作れれば成功といえるでしょう。
(Number916号『堀江翔太 立川理道 2019年までの二人三脚』より)