酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
開幕戦限定の最高打率、最多勝は誰?
最多本塁打はやっぱり伝説のあの人。
posted2017/03/29 17:00
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph by
Naoya Sanuki
WBCが終わったと思ったら、1週間余りでプロ野球開幕。球春は大股で近づいてきている。
各球団では、開幕ロースターが発表されている。
開幕戦は、球団にとって「これが、今年のうちのニューモデルです!」とファンにお披露目をするようなものだ。
選手にとっても、開幕戦に出場するのは晴れがましい。大活躍して、シーズンのスタートを勢い良く切りたいと思う。
開幕戦限定の選手成績を見ていこう。現役で通算で15打席以上立った選手の、打率5傑はこの面々だ。
1.柳田悠岐(ソフトバンク).500 4試合14打数7安打1本塁打2打点
2.川端慎吾(ヤクルト).471 5試合17打数8安打0本塁打3打点
3.平田良介(中日).438 4試合16打数7安打1本塁打3打点
4.山田哲人(ヤクルト).417 3試合12打数5安打0本塁打1打点
5.角中勝也(ロッテ).357 4試合14打数5安打0本塁打1打点
今を時めく働き盛りの打者が並んでいる。タイトルを取ったり、侍ジャパンに選ばれたりするような打者は、万全の態勢で開幕に臨み、勢いよくスタートダッシュをしているのだ。
平田と山田はWBCの激戦帰りだが、今年も活躍するだろうか?
現役の最多安打は井口資仁の14本。
現役で開幕戦の安打が最も多いのは、井口資仁(ロッテ)の14本。井口はダイエー時代の1998年に初めて開幕戦に出場。MLBでのプレー期間を挟んで13試合に出場して45打数14安打、2本塁打8打点、打率.311。彼も開幕戦男と言えるだろう。
現役の開幕戦最多本塁打は2本。井口のほか、中島宏之(オリックス)、ホセ・ロペス(巨人、DeNA)、細川亨(西武、ソフトバンク、楽天)、長野久義(巨人)、村田修一(横浜、巨人)の6人だ。
ちなみに大谷翔平(日本ハム)が開幕戦に打者として出場したのはルーキーの2013年と2014年だが、2試合で10打数4安打3二塁打2打点と強烈な印象を残している。