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フェブラリーの本命は4歳か古豪か。
崩れないノンコノユメの切れ味に◎。 

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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photograph byNIKKAN SPORTS

posted2017/02/18 08:00

フェブラリーの本命は4歳か古豪か。崩れないノンコノユメの切れ味に◎。<Number Web> photograph by NIKKAN SPORTS

1年以上勝利からは見放されているが、ノンコノユメのパフォーマンスは安定してハイレベル。今年は殻を破れるか。

前で立ち回りたい馬が多ければ、切れ味が生きる。

 昨年はGIばかりを6戦して2-4-2-4-6-4着と大きく崩れることはなかった。モーニンをとらえ切れなかったフェブラリーステークスは、重馬場の高速決着に泣かされた。今年は好天が望めるし、ホワイトフーガ、コパノリッキー、アスカノロマン、モーニン、ベストウォーリア、ニシケンモノノフ、ケイティブレイブなど、前々で立ち回りたい馬が多いので、流れも向きそうだ。得意の舞台で切れ味が炸裂すると見た。

 芝スタートということもあって枠順が重要なのだが、その意味では、昨年のダート王サウンドトゥルー(せん7歳、父フレンチデピュティ、美浦・高木登厩舎)は、芝を走る距離が短くなる1枠1番という、この馬にとっての絶好枠を引いた。19戦連続騎乗していた大野拓弥が騎乗停止で乗れなくなったが、代役が柴田善臣ならマイナスにはならない。前走の川崎記念は差し届かず2着に敗れたが、直線の長いここなら爆発力が生きる。

連覇を狙うデムーロの騎乗馬も強い。

 爆発的な末脚という点では、前哨戦の根岸ステークスを凄まじい脚で差し切ったカフジテイク(牡5歳、父プリサイスエンド、栗東・湯窪幸雄厩舎)も素晴らしいものを持っている。オーナー、調教師、騎手、父(種牡馬)はすべてGI未勝利だが、腹を括って決め手勝負に出たら突き抜けるシーンがあるかもしれない。

 勢いのあるゴールドドリーム(牡4歳、父ゴールドアリュール、栗東・平田修厩舎)も、立ち遅れてギクシャクした競馬になり12着に大敗した前走のチャンピオンズカップを「なかったこと」にして評価すると、強い。東京ダートマイルで3戦2勝2着1回というのも「買い」の材料だ。鞍上のミルコ・デムーロは、モーニンで勝った昨年につづき、このレースの連覇を狙う。

 3年前と一昨年、レース史上初の連覇を果たしたコパノリッキー(牡7歳、父ゴールドアリュール、栗東・村山明厩舎)も好調時の気配を取り戻している。ここ4戦連続2着のベストウォーリア(牡7歳、父マジェスティックウォリアー、栗東・石坂正厩舎)、鞍上にライアン・ムーアを配してきた昨年の覇者モーニン(牡5歳、父ヘニーヒューズ、栗東・石坂正厩舎)も怖い。

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