酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
プロ野球史上最もBMIが高いのは?
金やん、王さんからおかわり君まで。
posted2017/02/10 11:00
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph by
Kyodo News
私は「野球の記録で話したい」というブログを足かけ9年にわたって執筆している。このサイトでは古今東西の記録にまつわる話を書いてきた。おかげさまで、良い読者に恵まれ、談論風発を楽しんでいるが、原点に戻って「記録を楽しむ」趣向で書こうと思う。
昨今、野球記録の整備は目覚ましい。セイバーメトリクスの発達もあって、いろいろなデータが出てきた。
野球選手のプレーは極めて高い精度で数値化されている。それ自体は素晴らしいことだが、そういう数字はおしなべて「勝つため」、「相手チームを研究するため」、「選手を評価するため」のものとして機能している。
指導者や球団にはありがたいデータかもしれないが、野球ファンにとっては「〇〇投手のスライダーは、××投手のより3cm曲がりが大きい」と言われても「そんなもんですか」と、なんとなく実感が湧きづらいのではないか。
「野球の記録」と言っても、もっと下世話で「へー!」「ほー!」と叫びたくなるような記録ネタはないのか? ありていに言えば、飲み屋のカウンターで酒の肴になるような「記録噺」があってしかるべきだ!
……との話を持ちかけたところ、NumberWebでそのような記録の話をご披露することになりました。お付き合いのほど。
オリックスの園部は、体重増で二軍行きを命じられた。
最初のテーマとして「『太っちょは野球に向かない』は、今や昔話。『おかわり君』に続く高BMIスラッガーは出てくるか?」を取り上げる。
2月1日、キャンプ初日早々に指揮官からお目玉を食らって二軍行きを告げられた若手選手がいる。
オリックス・バファローズの4年目、園部聡だ。