酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
プロ野球史上最もBMIが高いのは?
金やん、王さんからおかわり君まで。
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byKyodo News
posted2017/02/10 11:00
2016年の中村は規定打席未到達ながら21本塁打を放った。実は走塁センスもあり、通算で22盗塁をマークしている。
「キャンプで動いて絞ればいい」が通用しない。
園部は、福島の聖光学院高校からドラフト4位で入団した内野手。恵まれた体から繰り出す猛打が売りだが、この日、宮崎キャンプに姿を現した園部の体格は「恵まれ過ぎ」ていた。公称では184cm/94kgだが、4~5kgは多そうだった。そのため福良淳一監督は、その場で二軍行きを命じた。
仮に園部聡のその日の体重を100kgとすると、肥満度を示すBMI(ボディマス指数)は、29.54になる。25~30は肥満度1となり、鍛えた筋肉でこの体重になったのならともかく、贅肉でこの体重ではアスリートとして失格だ。
昭和の時代、プロ野球選手の健康管理は今よりも緩かったから、キャンプイン初日にだぶついた体でやってくる選手もいるにはいた。言い換えれば「キャンプで動いて絞ればいいわ」が通用したのだ。しかし今は、2月1日から「試合に出られる体型」であることが求められる。オフの不摂生は厳しく叱責されるのだ。
歴代の名選手の身長、体重はどうだったのか?
では、プロ野球史を飾る大選手は、どんな体型だったのか? 歴代の名選手のBMIを計ってみた。身長、体重は現役時代のものである。
<安打数10傑のBMI>
<勝利数10傑のBMI>