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リーチ マイケル、待望の再点火。
飽くなき向上心とJAPANへの思い。
text by
Number編集部Sports Graphic Number
photograph byKoichiro Matsui
posted2016/12/02 17:00
スポーツ史上最大のアップセットと言われた南アフリカ戦、リーチの決断が風化することは決してない。
2015年が終わって、自分の目標が決まらない時間が。
村上晃一さんによるインタビューが行われたのは、トレーニング後。
リーチは笑顔で部屋に入ってきた。そして、あらゆる質問に対し、素直に、時にはじっくりと考えてから、ひとつひとつ丁寧に答えていく。
――ジェイミー・ジャパンの試合を見た感想を教えてください。
「トライを取れる選手が増えましたね。決定力のあるウイングや、センターがいるのは大きい。レメキは、セブンスを見ていても特別。僕もセブンスをやっていたころ、ちょっとだけ一緒にやってました」
――昨年のW杯が終わってからの1年間は、長かったですか。短かったですか。
「長かった。ずっと、2015年(のW杯)をピークに持っていけるようにラグビーをしてきました。それが終わって帰ってきたら、自分の中でどうしたいのかがわからなくなってしまった。チームとしての目標はあるけど、自分の中の目標が決まらない。ダラダラと、長い1年でした」
自身について「最悪。今年は1番だめ」
――今年のトップリーグの、ご自身のプレーについてはどう感じていますか。
「最悪。今年は1番だめ」
――東芝の状況についてはいかがですか。
「タフなチームじゃなくなっていました。東芝のスタイルは泥くさい。それがちょっとなくなってきていました。でも、練習量を増やして、状態がよくなっています。他のチームよりピークがくるのが遅い東芝は、これから一番伸びしろがある」
――いまは、目標は決まりましたか。
「はい……」