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青木宣親、アストロズ移籍の謎。
契約内容にいくつかの疑問が……。
text by
ナガオ勝司Katsushi Nagao
photograph byAFLO
posted2016/11/09 11:10
今季成績は118試合の出場で打率.283、4本塁打、28打点、7盗塁。新天地については「若い選手も多くていいチームだと思う」とコメント。
ひどい契約にはならないと思うが……。
例外はある。今後、年俸調停を前提とした交渉が難航してアストロズが青木との契約を諦めれば、青木はNon Tender(契約申し込み無し)、事実上のFAとなれる。
青木は日本時間の5日、神宮球場の奉納試合で始球式を務め、「詳しいことは正直まだ分かっていない。8日にGMミーティングがあるので、そこで代理人に聞いてもらえれば」と話したそうだが、本当に正直な心境だと思う。
すでに大リーグで実績のある青木を、アストロズは来季の重要な戦力と考えているようだし、たとえば彼が最初にポスティング制度を経てブルワーズに入団した時のような、ひどい契約にはならないとは思う。だが、FAとして自由に各球団と交渉できる立場とは決定的に違う。
アストロズが青木の去年までの実績を尊重し、今年の終盤間際の挽回をしっかりと評価してくれて、誰もが納得できるような契約内容となることを心から祈りたい。