プロ野球亭日乗BACK NUMBER
“野手脳”高橋由伸監督に、
巨人・堤辰佳GMから愛の手を!!
text by
鷲田康Yasushi Washida
photograph byHideki Sugiyama
posted2016/09/10 11:00
9月上旬の連敗時には「何を変えたら勝てるとかそういう問題じゃない。今まで通りやること」とコメントしていた高橋監督。そのブレない信念は本物だ。
巨人の復活の鍵は、編成にかかっていることは明らか。
今のセ・リーグを見渡すと野手脳のラミレス監督率いるDeNAは、主砲の筒香に梶谷、宮崎、倉本ら打者にタレントが揃ってきて、指揮官の目指すチーム編成ができつつあるように見受けられる。
だとすると巨人はどうなのか?
主力選手の衰えと若手の伸び悩みに苦しむ中で、このチームの将来のカギを握っているのは編成であることは明らかである。
野手脳の監督が率いるにふさわしいチームをどう作っていくか。典型的野手脳だった秋山幸二前監督が十全に力を発揮出来るチームを作り上げたソフトバンクの編成は、かつての巨人であり、いまは見習うべき目標でもある。
2年連続でペナント争いに敗れたこのオフ、巨人の堤辰佳GMがどういう野球を目指して、どれだけの資金を投じてどういうチームを作り上げて監督に渡すのか。その責任は重いはずである。