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G1クライマックス、26年目の変貌。
優勝者ケニー・オメガのジェラシー。
text by
原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2016/08/17 11:00
最初の来日は飯伏幸太らが所属していたDDTによって果たされたオメガ。G1クライマックスでは、自らの集大成ともいえる戦いぶりで会場を沸かせた。
日本のプロレスの流れをオメガは変えられるか?
レスラーには珍しくオメガは酒を飲まない。
ディック・マードックやアンドレ・ザ・ジャイアントの尋常ではない飲みっぷりをよく知っている私にとっては、レスラーとしてのイメージにギャップがあり過ぎる。
祝勝の乾杯に限っては、しきたりに従ってビールでやることになったが、「(祝勝会の)後で飲むのはコーラだ」(オメガ)という。
1991年に、ビッグバン・ベイダー、クラッシャー・バンバン・ビガロ、スコット・ノートンら、スーパー・ヘビー級の「ガイジン」の迫力でも人気を呼んだG1クライマックスは、26年目の夏、時代のニーズに合わせて、激しいテクニカルな攻防に変身していた。
テレビ放送席では……前人未到のG1クライマックスV5を達成し、その代名詞とも言われた“夏男”蝶野正洋が戦いをじっと見つめていた。