“ユース教授”のサッカージャーナルBACK NUMBER
インハイを前に“事実上の決勝戦”。
市船と流経柏、千葉2強の激闘譜。
text by
安藤隆人Takahito Ando
photograph byTakahito Ando
posted2016/07/19 17:00
ゴール前で激しく競り合う両校の選手たち。同じ県内で、全国トップレベルの試合ができることを喜ぶべきか嘆くべきか……。
次回の決戦は……インターハイ決勝となる!?
「最低でも引き分けには持っていけたはずの内容だった。もったいない試合だった。順位や勝ち点では厳しい状況にありますが、チームの状況は少しずつ良くなっている」
こう語ったのは流通経済大柏・本田監督。負けたにしても、確かな手応えを掴めた一戦だったようだ。
市立船橋・朝岡監督は、このライバル関係について、こう語った。
「同じ千葉県内に流通経済大柏さんがいることは、本当にありがたいこと。本田先生がいなかったら、ウチもここまで頑張ることが出来なかったかもしれない。流通経済大柏のリスクをかけてでも前に押し出して来るスタイルは凄いし、リスペクトですよね。ウチのリズムを壊されないように戦うことで、ウチも相当鍛えられますから」
7月27日からはインターハイが始まる。
直近で彼らが再び激突する可能性があるのは、インターハイの決勝戦となる。高校サッカー界を牽引する両者が、通算3度目となる全国の頂点を決する舞台で三たび相まみえることになるのか。
今季、1勝1敗のタイ。青と赤の炎が激しくぶつかり合う、彼らの決戦の温度はこれからさらに熱くなっていくだろう。