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フミさん、トシさんと訪れた被災地。
畠山健介が考える「行動できる人間」。 

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畠山健介

畠山健介Kensuke Hatakeyama

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photograph byKensuke Hatakeyama

posted2016/07/11 11:30

フミさん、トシさんと訪れた被災地。畠山健介が考える「行動できる人間」。<Number Web> photograph by Kensuke Hatakeyama

スポーツ、そしてアスリートには、やっぱり子供たちを笑顔にする力があるのだ。

ラグビー選手である僕らに出来ること。

 5年生だけでなく、お昼を挟んだ後の6年生も同じく明るく元気な姿と笑顔を見せてくれた。子供たちの笑顔や元気な姿に、逆に僕たちが元気をもらった。

 5年生とのラグビーが終わった後、子供たちと一緒に給食を食べた。僕らにもお弁当が配られたが、子供たちに聞くと、この日から給食はお弁当になったが、今まではパンと牛乳だけだったらしい。僕は不自由なく食事が出来ることのありがたみを再認識した。

 笑顔で全ての問題が解決するわけじゃない。それは分かっている。今も多くの問題が益城町を含め地震の被害があった熊本県や大分県で残っている。あれからだいぶ経つが、未だ余震も後を絶たない。

 自分に、ラグビー選手である自分に出来ることは何なのか? それは5年前、東日本大震災で実家や地元が被災した時と同じ答えだった。

 ラグビーを通じて何か明るいニュースを届けること。ラグビーを通じて笑顔になれる時間を作ること。ラグビー選手である僕らに出来ることはこれらだ。

 5年生と6年生のラグビー教室が終わった後、僕はチームが用意してくれたサンゴリアスタオルを子供たちにプレゼントした。フミさんはハイランダーズのグッズやボールをニュージーランドから大量に持ってきて皆んなにプレゼントしていた。ハイランダーズの心意気とフミさんの行動力に脱帽した。

フミさんはグラウンド内外で行動できる人間。

 グラウンドの中ではもちろん、グラウンドの外でもフミさんは「自分に何か出来ないか?」という所から、実際に行動出来る人間なのだ。こういった人が他にもいれば、もっと大きなことが出来るだろう。

 今回、益城町にしか行けなかったが、是非来て欲しいという市町村があるなら、僕らは可能な限り行きたいと思う。そして僕らに出来ることをしたい。そう思っている人は多いはずだ。思っていることを実際に行動に移せる人間でありたい。皆んなで力を合わせて、ラグビーを通じて笑顔になれる時間を作りたいと感じた。

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