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宮里藍の好調は「2g」の変化にあり。
「勝ちたい」からこその微調整。
text by
南しずかShizuka Minami
photograph byShizuka Minami
posted2016/07/13 17:00
力強いまなざしでショットの時を待つ宮里藍。
パターのロフト角も『2度→4度』に微調整。
そこで3月半ばにメンタルコーチのピア・ニールソンらと話し合ったところ「ロフト角が足りないんじゃない?」と指摘され、ロフト角『2度→4度』に調整する。微調整が功を奏し、3月下旬のキアクラシックの“3年ぶりトップ3”入賞につながった。
今シーズンに開催された米女子ツアーは19試合中1試合を除き、全ての試合の優勝者は23歳以下。目に見えて世代交代が進んでいる。
先月、宮里も31歳になった。もう米女子ツアー11年目のベテランである。彼女は何を目指して戦っているのだろうか。
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「試合に勝ちたいですね」
宮里は言葉を続ける。
「どの試合でもいいから勝ちたい。メジャーにこだわらないです」
では、優勝したら満足するのだろうか。
「しないと思います。『もっと』って思うような気がします。うーん、でも、優勝してみないと分からないかな。『優勝の瞬間に何を感じるだろう』と思うと、すごい楽しみです」
キリッとこちらを見た。
「自分で頑張るって決めたんで。とにかくゴルフをしたいから」