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本田圭佑が国連財団の「支援者」に!
世界の子供たちが夢を持つために。
text by
及川彩子Ayako Oikawa
photograph byAyako Oikawa
posted2016/06/28 07:00
これまでもクラブ経営、サッカースクールなど選手の枠を軽々と飛び越える本田圭佑。次に何をするか、目が離せない。
本田「夢を与えるきっかけは大人の仕事」
トップリーグでプレーする今の姿から想像するのは難しいが、少年時代の本田に「君がサッカー選手になるのは無理だ」と心ない言葉をかける人もいた。しかし一方で、ひたむきさ、真剣さを見抜いて手を差し伸べてくれた人たちもいた。今度は自分が子供たちを導いていきたい、そう思っている。
「恵まれない子供たちが日本にも世界にもたくさんいる。夢をしっかり持ってやれば誰でも叶えられる可能性があることを伝えたいんです」
6月には台湾、インドネシア、カンボジアなどを回り、大勢の子供たちの笑顔に出会った。
「サッカークリニックをするたびに子供たちからたくさんのものを得ている。彼らの目は輝いている。すごく純粋で疑いがない。それを傷つけてはいけない。彼らは大人を信じている。だから夢を与えるきっかけは大人の仕事だと思っている」
ワシントンDCでの慌ただしいスケジュールを終えると、本田は「明日はサンディエゴでサッカークリニックがあるので」と颯爽と立ち去った。西海岸へ向かう機内ではきっと自分を必要としている子供たちのことを考えていたのではないだろうか。