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ホークス・東浜巨がエースキラーに。
“工藤塾”と特別な調整法で覚醒!
text by
田尻耕太郎Kotaro Tajiri
photograph byHideki Sugiyama
posted2016/06/22 07:00
6月20日に26歳を迎えた東浜。センバツ優勝、東都大学リーグの完封記録と、輝かしい過去を持つ男は、プロ4年目で再び開花しつつある。
登板間の、他の投手と異なる特別な調整法。
ところで、5月以降は基本的に中6日での登板が続いているが、登板間の調整方法は周りの投手とは異なっているのが興味深い。
登板間のウエイトトレーニングは3回も行う。登板翌日は軽めの重りを持つ「回復系」というが、回数はその分多くなる。3日目は上半身をウエイトで追い込み、走り込んで心拍数も上げる。4日目は下半身をウエイトでいじめる。残り2日間はピッチングなどでようやく調整に入るが、「基本的に毎日筋肉痛です(苦笑)」と顔をしかめる。
「毎日長風呂をしたり、マッサージでほぐしたりしますが、大体バリバリのカラダで投げています。監督からも『登板日が一番ラクだろ?』と言われています(笑)」
覚醒はしたが、まだ本格化ではない。
本当の輝きはこれから。東浜はエース道の、一歩目を踏み出したに過ぎないのだ。