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バクー開催の新F1GPの評価は?
トルコ、韓国、インドの轍を踏むな。
text by
尾張正博Masahiro Owari
photograph byGetty Images
posted2016/06/19 11:00
美しい城壁と古い石造りの町並みが続くアゼルバイジャンの首都バクーの市街。F1界の名物コースとなるか!?
F1は常に政治的ターゲットにされてきたが……。
中国やロシアでは、いまなおそんな政治的な問題がくすぶっており、バーレーンGPはアラブの春が直撃した2011年に開催中止に追い込まれ、いまなお現政府への批判の声は高い。
今回のアゼルバイジャンも、人権団体がF1の最高責任者であるバーニー・エクレストン宛に公開質問状を出していたと聞く。
スポーツに政治的問題は介入すべきではないと考えるが、F1のようなビッグイベントになれば、政治的なターゲットになりやすいことも事実である。
これからF1はどこへ向かうのか。
城壁に囲まれた「過去」と近代的なビルが立ち並ぶ「未来」が融合した「風の街」バクーで、そんなことを考えていた。