リーガ・エスパニョーラ最前線BACK NUMBER
メッシは「シャビの後継者」の道へ。
“5つの数字”が全てリーガトップ5。
posted2016/05/29 10:30
text by
横井伸幸Nobuyuki Yokoi
photograph by
AFLO
'15-'16シーズンのリーガが幕を下ろし、各種データが出揃った。
サッカーの場合、数字だけで選手のパフォーマンスに優劣をつけるのは危険だが、並べて較べるのは間違いなく面白い。
そこで今回は、攻撃に関する幾つかのデータを「90分あたり」で算出し直し、順位付けしてみた。
まず、最もわかりやすい「得点」は印象どおりバルセロナとレアル・マドリーの3トップ――MSNとBBCが上位を占めている。1位は最多得点者のルイス・スアレス(1.14)で、以下ベンゼマ(1.08)、C・ロナウド(0.99)、ベイル(0.98)、メッシ(0.86)、ネイマール(0.71)の順。彼らの背後にガメイロ(0.69、セビージャ)、アドゥリス(0.65、アスレティック・ビルバオ)、グリエスマン(0.65、アトレティコ・マドリー)、ボルハ・バストン(0.63、エイバル)、バカンブ(0.58、ビジャレアル)が並んでいるのは、それぞれの所属チームが目標を達成することができた理由といえるだろう。
バルサはアシストもMSNに大きく依存している。
次に「アシスト」。最多はスアレスとメッシで共に16を記録したが、90分あたりとなるとメッシ(0.52)が単独1位となる。次はベイル(0.51)で、3位は影の薄い1年を過ごしたハメス(0.47)。スアレス(0.46)は4位だ。
この項目にはいまのバルサの特殊性が表れており、上位15人にバルサからはMSN以外1人も入っていない。他方マドリーからはBBCに加えてハメス、イスコ(0.34)、クロース(0.33)が名を連ねている。
他チームの選手では5位のコケ(0.42、アトレティコ)、6位のソルダード(0.40、ビジャレアル)、7位のスサエタ(0.37、アスレティック・ビルバオ)、11位のアセンシオ(0.32、エスパニョール)、14位のルイス・アルベルト(0.30、デポルティーボ)たちが素晴らしい数字を残した。
得点には至らなかったものの、チームメイトのシュートに繋がった「キーパス」も1位はハメスで、90分あたり約3.5本を蹴り出した。2位はネイマールで約3本。3位は、ベイルやメッシを差し置いて、2部降格が決まったヘタフェのサラビア(約2.75本)だ。ヘタフェの会長によると、彼にはすでに3チームから移籍オファーが届いている。続く4位はベイルで約2.6本、5位はメッシで約2本。アシストは多いスアレスやC・ロナウドがここでは25位以下というのは興味深い。