“ユース教授”のサッカージャーナルBACK NUMBER
U-23代表で異彩を放つサイドバック。
ついに南野拓実を捉えた室屋成の青春。
text by
安藤隆人Takahito Ando
photograph byTakuya Sugiyama
posted2016/01/22 07:00
前列左から2人目の「12番」が室屋。ついに、南野と同じ代表チームにまで駆け上がってきた。
“場違い”と思うからこそ実力をフルに発揮できる!
「こうしてまた拓実と同じチームになれたけど、あいつは海外で自分よりもレベルが高くて、凄く濃い経験を積んでいるはず。追いついたとは到底思えないし、むしろ広がっていると思う。だからこそ、僕は自分の持っている力をフルに発揮しないといけないし、どんどん厳しい要求を自分に課していかないと、置いていかれる一方だと思う」
彼は今もギャップを抱えている。だからこそ彼は“場違い”と感じるステージでも躍動をし続けられるのだ。
U-23日本代表はいよいよ負けたら終わりのノックアウトステージに戦いの場を移した。3位以上にしか与えられないリオ五輪のキップ。現地からの報道では、準々決勝のイラン戦に先発濃厚と言われている彼が、“場違い”なステージでグループリーグとはまたひと味違ったプレーを見せてくれるはずだ。そして、その先も自身のグレードを上げながら……。