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子供のときの食事でケガは減らせる!
ドイツが取り組む“食事改革”の全貌。
text by
木崎伸也Shinya Kizaki
photograph byGetty Images
posted2015/12/13 10:30
ドルトムントのトゥヘル監督は就任早々、チームの食事改善に乗り出した。
ドンブリ何杯、の炭水化物だけでは足りない。
とはいえ、なかなか子供たちは水をおいしいとは感じてくれない。そこでレモンやミント、生姜を入れるといった工夫を推奨。胃に負担をかけないために、水は冷蔵庫には入れず、常温で飲むべきだと教えている。
成長期の注意点として、子供のときはつい炭水化物ばかり食べてしまうが、同時にしっかりとタンパク質を取るべきだと指摘している。日本も「ドンブリ何杯」という文化があるが、それだけでは不十分だ。筋肉の材料となるタンパク質を、肉や魚から取らなければならない。
フロベーゼ教授はこう断言する。
「子供のときに正しい食事をしていたものは、プロになってからケガが少ない」
せっかく技術を身につけても、ケガで才能を発揮できなかったらもったいない。今後、育成において栄養学の重要度がさらに高まっていきそうだ。