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出場停止違反に対しても拙い反論。
レアル・ペレス会長もさすがに限界?

posted2015/12/10 10:50

 
出場停止違反に対しても拙い反論。レアル・ペレス会長もさすがに限界?<Number Web> photograph by MarcaMedia/AFLO

レアル・マドリーの絶対権力者ペレス会長。しかし昨今のミス連続は彼の地位をも揺るがしている。

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横井伸幸

横井伸幸Nobuyuki Yokoi

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 レアル・マドリーのドタバタが止まらない。

 今度の舞台は、12月2日に行われた国王杯決勝ラウンド1回戦の第1レグだ。

 サンティアゴ・ベルナベウでのクラシコで歴史的惨敗を喫したばかりのマドリーは、現時点で最も可能性の高いこのタイトルを確実に獲るべく気持ちを入れ替えて、対戦相手カディスの本拠に乗り込んだ。

 とはいえ敵は2部Bの貧窮クラブ。こちらは年間予算が700億円を越えるビッグクラブ。

 ベニテスは通例に従いクリスティアーノ・ロナウドやモドリッチ、クロースらレギュラー陣を休ませ、普段出番に恵まれないチェリシェフやヘセ、ルーカス・バスケスらを先発起用した。すると彼らは発奮し、開始わずか3分で先制ゴール。蹴り込んだのはチェリシェフだ。

1-3で敗れてなお、カディスサポーターは笑顔。

 さすがは世界のマドリー。勝利へ向けてまっしぐら――と思いきや、そこでラジオ局COPEが大変な情報を流した。

「チェリシェフは昨季(ビジャレアルに所属)の国王杯でイエローカードを3枚もらっているため、1試合の出場停止処分を下されている」

 これがSNSであっという間に広がると、スペイン有数のお祭り体質で知られるカディスのサポーターは早速ヤジを飛ばして盛り上がり始めた。

「インチキイレブン、オーオーオー!」

「チェリシェフ、出場停止!」

「ベニテス、ツイッターを見てみろ!」

「ベニテス、次はデヘアを出せ!」

「チェリシェフ、愛してる!」

 試合は1-3でマドリーが快勝した。だが笑顔でスタジアムを後にしたのは、次に何が起こるかわかっていた地元のサポーターたちだった。

【次ページ】 ペレス会長は“無罪”を主張するもあえなく……。

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