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武藤嘉紀が今季14試合で7点目!
ブンデスの強力DFをどう破っている?
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byTakuya Sugiyama
posted2015/12/09 18:20
「ミムラユウスケのブンデス日本人戦記」、配信は毎週金曜日の予定です。
メルマガ「ミムラユウスケのブンデス日本人戦記」。
中身をちょっとだけ……特別にご紹介いたします!
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●今週の目次
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【1】ブンデスリーガ第14節:ケルンvs.ダルムシュタット
大迫勇也「もっと自分で要求していくことも大切かなと……」
【2】ブンデスリーガ第14節:マインツvs.フランクフルト(1)
武藤嘉紀「短い時間で駆け引きして、FWらしいゴールを奪えた」
【3】ブンデスリーガ第14節:マインツvs.フランクフルト(2)
長谷部誠「今のところは全然大丈夫」。恥骨炎も先発出場。
【4】ブンデスリーガ第14節:ドルトムントvs.シュツットガルト
香川真司、4-1勝利も「今日は全然イメージが湧かなかった」。
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【2】ブンデスリーガ第14節:マインツvs.フランクフルト(1)
武藤嘉紀「短い時間で駆け引きして、FWらしいゴールを奪えた」
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11月28日、マインツがフランクフルトをホームに迎え、ライン・マイン・ダービーが行なわれた。武藤はセンターフォワードの位置で先発、81分までプレー。右サイドバックで先発した長谷部は37分ころからダブルボランチの一角に入り、84分までプレーした。
5分、マインツの攻撃。右サイドをデブラシスがドリブルで切り裂き、2人をかわしてクロスを送る。武藤はギリギリまで動かず、一度自陣方向にフェイントを入れてから、相手センターバックのザンブラーノの前に出ると左足でラストパスを押し込む。武藤の今季7点目となるゴールで早くもマインツが先制する。
その後はフランクフルトがボールを支配して相手陣内まで押し込む時間帯が続いたが、なかなか決定機をつくれない。
27分にはフランクフルトのマイヤーの腕を押したラッツァが、大げさに倒れ込んでイエローカードが出される。
35分、左サイドをハイロがえぐってクロス。ファーサイドのデブラシスがゴール前にダイレクトで折り返すと、武藤が右足でシュート。相手ディフェンダーにぶつかりこぼれたボールを、再び武藤が左足でシュートを放つが、わずか右に外れてしまった。
武藤の1点目に続きマリの2点目。
するとその数分後、フェー監督が長谷部を呼び出し、イグニョフスキと長谷部のポジションを入れ替えるように指示。長谷部はここからダブルボランチの一角に入る。
しかし40分、ハイロがカウンターに出ようとしたところをマイヤーが倒してイエロー。2度目の警告となり、マイヤーは退場。フランクフルトは10人で戦うことを余儀なくされた。
マインツはこの隙を逃さない。42分、ハイロが左サイドから中央へドリブル。ディフェンダーに倒されてボールがこぼれると、マリが右足で右隅に蹴り込んで2-0となる。
50分、右サイドのスペースに飛び出したマリがグラウンダーのクロスを送ると、ゴール前にフリーになっていた武藤のもとへ。しかし、武藤がフリーで左足で合わせたが、ミートせずにゴール左に外れた。
そこからは1人少ないフランクフルトが捨て身の攻撃で前に出ていく。
61分にはアイクナーとのワンツーから、右サイドを飛び出したセフェロビッチが左隅に蹴り込んで2-1とする。
しかし、そこから先はフランクフルトの選手たちにも疲れが見えて、ゴールは決まらず。2-1でマインツが逃げ切りに成功した。
試合後の武藤はかなり嬉しそうな表情を浮かべ、手ごたえをにじませつつ気さくに取材に応じた。