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広島がJ3連覇中の「反則ポイント」。
球際の激しさとクリーンの両立は? 

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茂野聡士

茂野聡士Satoshi Shigeno

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posted2015/11/07 08:00

広島がJ3連覇中の「反則ポイント」。球際の激しさとクリーンの両立は?<Number Web> photograph by J.LEAGUE PHOTOS

佐藤寿人はJ屈指の点取り屋であると同時に守備での貢献度も高い。それでもカードをもらわないという異能の持ち主だ。

1位チームには賞金500万円が出るフェアプレー賞。

 簡単に言えば「イエローカード、レッドカードを受けるようなファールをすればするほどポイントが加算されてしまうよ」ということ。逆に警告・退場を受けない試合が増えれば、マイナスの数値になることもある。ポイントが少なければ少ないほど、優良ドライバーならぬ優良チームというわけだ。

 ちなみにこの数値、今年度は34ポイント以下だとフェアプレー賞受賞ポイント、103ポイント以上だと反則金ポイントとして設定されている。反則ポイントの少ない1位チームには500万円の賞金が授与される。

 ファールごとの深い考察までは難しいとはいえ、この反則ポイントをチェックすれば、そのチームが「ルールの中でボールを奪う」コンセプトを順守できているかの指標になるのではないだろうか。

広島と甲府の2クラブが今季は0を切る好成績。

 では果たして、今季の反則ポイントはどのようになっているのか? 以下が、今季リーグ戦の32試合終了時点での反則ポイントになる。

サンフレッチェ広島 -10
ヴァンフォーレ甲府 -3
横浜F・マリノス   7
モンテディオ山形  18
ガンバ大阪     19
川崎フロンターレ  28
松本山雅      28
サガン鳥栖     30
ヴィッセル神戸   33
名古屋グランパス  42
湘南ベルマーレ   46
ベガルタ仙台    48
柏レイソル     51
浦和レッズ     52
鹿島アントラーズ  53
清水エスパルス   59
FC東京       83
アルビレックス新潟 103

 現時点で0を下回る好成績に位置しているのは、広島と甲府の2クラブ。特に注目に値するのがセカンドステージと年間総合順位で首位、そして反則ポイントの少なさでもトップに立つ広島だ。

【次ページ】 広島は昨年まで3年連続で最高成績を続けている。

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