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12球団の1位&外れ1位を大予想。
2015年ドラフトは高校生の抽選必至!

posted2015/10/15 10:30

 
12球団の1位&外れ1位を大予想。2015年ドラフトは高校生の抽選必至!<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

プロのスカウトたちがベタ褒めする東海大相模の小笠原慎之介。競合は、そして入団先は……?

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小関順二

小関順二Junji Koseki

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Hideki Sugiyama

 ドラフト会議が10月22日(木)に迫っているので、各球団の補強ポイントを探りながら指名選手を考えていきたい。

 楽天は星野仙一・取締役副会長が早々と「平沢1位」を明言した。これが実現するとドラフト会議に初めて参加した'04年以来、初の野手1位指名になるが、この指名は納得できる。投手陣は国際大会「プレミア12」の日本代表に選出された則本昂大と松井裕樹が先発と抑えの切り札として安定感を増し、若手の辛島航、菊池保則、森雄大、釜田佳直、安楽智大にも台頭の気配がある。

 それにくらべて打線は、貧打が深刻である。ファームには中川大志、西田哲朗、北川倫太郎、三好匠、内田靖人など早くから期待されていた好素材がいるので、ここに球団創設初のドラフト1位野手・平沢を加えることによってファームに化学反応を引き起こすのが狙いだろう。ショート不在の現状と素質のよさを考えれば、1年目からレギュラーを狙える位置にいると思う。

 外れ1位候補は、多和田真三郎(富士大)、熊原健人(仙台大)、佐藤優(東北福祉大)と揃った東北地区の大学生。多和田、熊原は入札があっておかしくないが、多和田は右肩、熊原は背筋痛で秋のリーグ戦に出遅れているのが不安要素か。

DeNAは一番人気志向が強く、地元の小笠原か。

 DeNAは過去5年、一番人気の大石達也(早稲田大)、藤岡貴裕(東洋大)、東浜巨(亜細亜大)、松井裕樹(桐光学園)、有原航平(早稲田大)を1位で入札している(すべて抽選負け)。このナンバーワン志向と地元神奈川に縁のある球児に向かうこれまでの姿勢から小笠原慎之介(投手・東海大相模高)の入札を考えた。

 左腕は今季、若い石田健大と砂田毅樹がそれぞれ2勝、3勝を挙げ来季に期待を持たせたが、先発タイプは他に1人もいない。甲子園夏の優勝投手・小笠原は最速152キロのストレートにカーブ、スライダーの精度も高く、将来性とともに完成度も高い。

 外れ1位は多和田、熊原に岡田明丈(大阪商業大)、近藤大亮(パナソニック)の大阪勢まで入れて幅広く考えたい。野手は、現在の投壊現象を見ると上位では指名しづらい。

【次ページ】 中日は地元岐阜の高橋純平と予想。

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