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ACLで韓国勢を打倒してきたガンバ。
超リッチな広州恒大とどう戦う? 

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吉崎エイジーニョ

吉崎エイジーニョ“Eijinho”Yoshizaki

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photograph byGetty Images

posted2015/09/25 16:00

ACLで韓国勢を打倒してきたガンバ。超リッチな広州恒大とどう戦う?<Number Web> photograph by Getty Images

全北現代を破った試合でのキャプテン倉田秋と長谷川健太監督。

韓国クラブが負けたのは「お金のせい」?

 この結果にはどんな意味があるのか。

 韓国側からの視点が興味深い。

 16日のガンバ大阪vs.全北から約1週間が経ち、韓国メディア側の反応が出揃った。やはり、「Kリーグ危機説」が散見された。試合とは関係ないが、大韓サッカー協会技術委員長を通じ、フル代表監督のシュティーリケがKリーグに危機を抱いていると紹介された。「Jリーグの会場と比べ、ピッチコンディションが悪い。これでは正しいサッカーをしようとする機運が生まれない」と。

 そんななかで、ひとつ、大きく目を引く記事があった。

「全北、お金のせいでガンバに負けた?」(サッカー専門のWeb媒体「フットボーリスト」)

 記事によれば、韓国のネット上ではこんな意見が出ているという。

「選手の年俸が低いからガンバに負けた」

「Kリーグで選手の総年俸が最も高い全北も、Jリーグで4位(注:日本では3位と報じるメディアが多い)のガンバより貰っていない」

「Kリーグが2013年から各クラブの人件費を公開しはじめたせいだ」

 つまり本来はリーグ側が一括して発表するような情報ではない。これにより、親会社の目を気にし始めたクラブ側が財政の引き締めを始めたという。

実は、選手人件費に日韓で違いは無い!?

 これに対して、同記事はこう反論している。

「Kリーグの不振に影響がある点には誰でも同意できるだろうが、状況はそれほど簡単な話ではない」

 同記事によると、全北の選手総年俸は118億ウォン(約12億円)。

 ガンバについては日本の各メディアが報じた「2014年度の決算に占める人件費ランキング」を基に、「18億1500万円」としている。「大きな差があるように見えるが、Jリーグが公開している“チーム人件費”には、トップチームやアカデミーの監督以下コーチングスタッフ、クラブスタッフなどの人件費も含まれている」。つまり、「選手人件費には大きな違いはない」と。

 さらに「アジアではいまだに、欧州ほどに選手の年俸がそのまま実力に現れる傾向が顕著ではない」とまで言い切った。根拠は昨年ACLで優勝したウェスタンシドニーFC(オーストラリア)の選手総年俸が約3億円だったという点。さらにJリーグよりも相対的に年俸の低い、全北以外の韓国勢がここ数年の大会でも活躍している点を挙げた。それゆえ、今回の全北の敗因は「選手のコンディション低下と戦略の失敗」と結んだ。

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