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メッシ、ネイマール、スアレスの壁。
出場機会を求めたペドロの決断。 

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横井伸幸

横井伸幸Nobuyuki Yokoi

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posted2015/08/20 07:00

メッシ、ネイマール、スアレスの壁。出場機会を求めたペドロの決断。<Number Web> photograph by AFLO

ペドロが優れた選手であることを疑う余地はないが、メッシ、ネイマール、スアレスの壁はあまりにも高すぎる。出場機会を確保するためには移籍しかないが果たして……。

「バルサから出ていきたいわけじゃない」

 開幕まで一週間を切ってもペドロの未来は明らかになっていない。

 バルサは本人の意志を尊重し、正式なオファーを出してきたマンチェスター・ユナイテッドとの交渉に応じているが、契約延長の際に定めた方法で算出した新たな違約金3000万ユーロ/41億円(以前は1億5000万ユーロ/約207億円)はびた一文まけないつもりでいる。

 そして、その間もペドロは繰り返す。

「バルサから出ていきたいわけじゃない。もっとお金が欲しいわけでもない。ただピッチに立ちたいんだ。僕は意欲的な人間。常に最良の状況に自分を置きたいんだ」

 シャビいわく、ペドロは「バルササッカーの価値観を体現している」選手。

 そんな彼が実際に移籍するとなったら、トップチームは当然のこと、バルサが大切にしているカンテラにとっても大きな損失となるのは間違いない。コーチ陣は同じOBでも、物まね不可能なメッシではなく、ペドロの「チームのため」を具現化したプレイこそを見倣ってもらいたいと願っているからだ。

 ただ、ペドロの今回の行動原理である試合出場欲もプロを目指す子供たちにとっては大事なもの。

 果たしてペドロの置き土産になるのだろうか。

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