ブンデスリーガ蹴球白書BACK NUMBER
香川真司の「数字と日常」を学ぶ。
ドルトムント・丸岡満、19歳の転機。
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byJ.LEAGUE PHOTOS
posted2015/07/24 10:50
7月7日に等々力陸上競技場で行なわれた川崎フロンターレtoの親善試合でゴールを決めた丸岡。トゥヘル新監督のもとでは、昨シーズン以上に出場のチャンスに恵まれるかもしれない。
香川が何を感じているかを、近くで見られる日々。
そう、丸岡がドルトムントで得られるもう一つの財産は、香川真司の近くでドイツでの日々を過ごせることだ。
練習や試合の日だけではない。
ご飯を食べる時、車でどこかに出かけるとき――。
ドルトムントで大きな期待とプレッシャーにさらされ、日本代表でも10番を背負う香川が、どんな風にサッカーと向き合っているのか。何に喜び、どうやって気持ちを奮い立たせ、どんな悩みを抱え、向き合っているのか。それを肌で感じられる。百聞は一見にしかず。ドルトムントで過ごす日々は、丸岡にしか手に入らない貴重な財産なのだ。
残念ながら、19日から始まったトップチームのキャンプに丸岡の帯同は許されなかった。同じようにセカンドチームの登録ながら、右サイドバックのシュテンツェルはメンバーに名を連ねている。競争は厳しい。それもまた、ヨーロッパのビッグクラブでの常識である。
そんな誰もが羨む環境でゾクゾクするような毎日を、丸岡は過ごしている。あとは、その貴重な時間を自分の成長の糧にできるかどうか。すべては丸岡がピッチの上で見せるプレー次第なのだ。