王者に挑む4歳世代のGI馬たちは？

　能力だけなら、2歳下の菊花賞馬トーホウジャッカル（牡4歳、父スペシャルウィーク、栗東・谷潔厩舎）は、ゴールドシップに迫るか、それ以上だとも思われるのだが、いかんせん、菊花賞以来の実戦となるのは厳しい。

　トーホウと同世代のダービー馬ワンアンドオンリー（牡4歳、父ハーツクライ、栗東・橋口弘次郎厩舎）は、菊花賞でトーホウの9着に敗れてから不振に陥っていたが、前走のドバイシーマクラシックで3着となり、久しぶりに「らしさ」を見せた。ドバイからの帰国初戦というのもけっして楽な条件ではないが、ゴールドシップ同様、阪神芝コースでは4戦3勝2着1回と崩れていないだけに、叩き合いで浮上してくるシーンは充分あり得る。

きっちり狙いを定めてきているカレンミロティックも不気味。

　不振から脱した4歳馬で海外遠征帰り、という馬がもう1頭いる。トーセンスターダム（牡4歳、父ディープインパクト、栗東・池江泰寿厩舎）だ。同じ池江厩舎ということもあって、一昨年5番人気で2着に来たダノンバラードとイメージが重なる。

　僚馬のラブリーデイ（牡5歳、父キングカメハメハ、栗東・池江泰寿厩舎）より人気にならないぶん、連勝馬券のヒモとしては面白いかもしれない。

　昨年の2着馬カレンミロティック（せん7歳、父ハーツクライ、栗東・平田修厩舎）は、ここが年明け3戦目と、きっちり狙いを定めて順調に来ている。前々で立ち回ることのできる脚質は、タフな馬場になるこの時期の阪神では大きな武器になる。

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