サムライブルーの原材料BACK NUMBER
岡崎慎司、史上5人目の4戦連発へ。
6戦記録を持つ男の「気持ち」とは。
text by
二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph byTakuya Sugiyama
posted2015/06/16 11:00
日本代表最速で30ゴールを突破し、すでに50ゴールに迫っている岡崎慎司。FWとしてAマッチ最多出場の記録も持っている岡崎だが、連続試合ゴールという記録も手にするか。
高みを目指すうえで、クリアすべきノルマ。
前回の予選はただ一人全試合に出場している立場。ブラジルW杯、アジアカップの悔しさを経て、勝利に対する思い、チームに対する思いというものが、岡崎のなかでますます膨らんできているように思えてくる。
データを眺めていると、ある偶然に気づく。
4試合連続ゴール以上を記録した木村、釜本、渡辺、カズの4選手のうち、カズ以外の3選手がシンガポール相手にゴールを奪っているのである。岡崎の4度目の正直がシンガポール戦というのも興味深い。
4戦連発に格段の意味はない。だが、どうでもいい記録だとは筆者は思わない。彼が高みを目指すうえで、クリアしなければならないノルマだと考える。
勝利のために戦い、チームを思って戦う。
最後は気持ちよ――。岡崎慎司の強い、強い気持ちを埼玉の地で目に焼きつけたい。