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岡田彰布が語る2015年の阪神打線。
「西岡にレギュラーは任せられない」
posted2015/03/24 16:30
text by
岡田彰布Akinobu Okada
photograph by
Sports Graphic Number
メルマガ「野球の神髄~岡田彰布の直言~」。
最新号の中身をちょっとだけ……特別にご紹介いたします!
【1】 2015年シーズンの阪神打線を占う。
~「1番・鳥谷」の打線改革は成功するか!?~
【2】センターは巧守の大和よりも可能性の江越を!
~外野手の要諦は守備力よりも打撃力~
【3】 読者の質問に「そら答えるよ」。
~岡田彰布のズバリ回答~
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【1】 2015年シーズンの阪神打線を占う。
~「1番・鳥谷」の打線改革は成功するか!?~
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──3月22日でオープン戦の日程が終了。阪神は15試合を8勝6敗2分と、まずまずの成績でした。新戦力の加入がない今季は、1番に鳥谷を据えるという打順の組み替えで攻撃力の上積みをねらうというのが和田監督の方針ですが……。
岡田:機能してないやんか、はっきり言うて……。昨シーズンあれだけ打ってた打順をなぜ組み替えるのか、オレには分からんな。鳥谷は1番ではなく、3番を打つのがベストだと、オレは思ってるよ。
──比較対象として適切かどうかは分かりませんが、2014年のオープン戦チーム打率は.232で、シーズン終了時が.264。今季のオープン戦チーム打率は.241でしたから、昨シーズンよりは期待が持てるのでは?
岡田:数字だけを見たらそうかもしらんけど、問題は3番の西岡よ。
──えーと、すみません……個人成績に関しては21日時点でのデータになるのですが、西岡の打撃成績は11試合36打席30打数で打率は.133。1番打者の鳥谷は14試合44打席39打数で打率出塁率.432と非常に高い数字を残していますし、2番の上本も打率15試合62打席57打数で打率.333と好調でした(上本は22日終了時点で打率.311。規定打席到達者中で5位だった)。これらの数字から読み取れることは……西岡がブレーキになっているということですかね。
岡田:鳥谷本人が言うてたからな。「僕が3番を打たなかったら、ゴメスとマートンが死にますよ」って。鳥谷の1番打者としての資質がどうこうという話ではなくて、打順いうのは前後の打者との兼ね合いで決めるもんやからな。クリーンアップを機能させるためには、鳥谷が3番を打つのがベストよ。
──オープン戦でのゴメスは打点3、マートンは打点2。
岡田:だから、そういうことよ。実際鳥谷が言ったとおりになっとるやん。クリーンアップが機能してへんもん。
──では、あえて打順を組み替えた和田監督の意図を、岡田さんなりに分析するとどうなりますか。まさか気分転換とか?
岡田:せやから、分からんよ! オレだったら、こんな打順にはせえへん。