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オープン戦初登板のロッテ・田中英祐。
「脱・京大」のために必要なものは?
text by
田口元義Genki Taguchi
photograph byNIKKAN SPORTS
posted2015/03/12 11:50
QVCマリンフィールドの強い風について田中は「もっと強い日もある。対策を練りたい」と語っていた。
伊東監督「150kmを見てみたいね」
登板予定は18日のソフトバンク戦。おそらく、先発として3回から4回まで投げることになるだろう。
「しっかり抑えてどんどんアピールするのが目標。今回の反省は、次に生かせてはじめていい勉強になったと言えるんで、結果を求めていきたいです」
そう言って田中は前を向く。
報道陣から「開幕ローテーションは諦めていない?」との質問が飛ぶと、田中は、ふふっと口元を緩め、こう呟く。
「諦めたら『次』とは言えない」
伊東監督は「150kmを見てみたいね」と、次回登板での自己最速の更新を期待する。
田中のプロ野球人生はまだ始まったばかりだ。
論理的に自己分析し、目の前の目標に向け邁進するのもいいが、次の相手は12球団屈指の攻撃力を誇るソフトバンクである。「ローテーション」などという誘惑を振り払い、「ダメなら二軍で結構」くらいの強気な姿勢で、後先考えず力投する田中も見てみたい。
それが、もしかしたら「脱・京大」への第一歩となるかもしれないのだ。