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砂のサイレンススズカ、再来なるか?
フェブラリーS初の連覇目指す快速馬。 

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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photograph byYuji Takahashi

posted2015/02/21 08:00

砂のサイレンススズカ、再来なるか?フェブラリーS初の連覇目指す快速馬。<Number Web> photograph by Yuji Takahashi

連覇がかかるコパノリッキーと武豊。最低人気で楽に先行できた昨年とは違い、マークがきつくなることが予想されるが、どのようなレースを見せるのか。

打倒ホッコータルマエへ、異例のパワーアップ作戦。

 次にホッコータルマエと戦うとき、スピードだけでは押し切れないと考えた村山調教師は、カイバの量を増やし、体を大きくしてパワーアップさせる仕上げに切り換えた。それが数字にも表れており、東京大賞典のときは527kgだった馬体重が、東海ステークスではプラス11kgの538kg、そしてフェブラリーステークスの調教後(18日、水曜日に計測)は556kgと大きく増やしている。おそらく550kgを切るぐらいで出走してくるだろう。

 宿敵不在の今回は、負けるわけにはいかない。ここからスマートファルコンの圧勝伝説の再来となるか、オーナーのDr.コパ氏による昨春の快進撃の再来と合わせて、注目したい。

3年ぶりの参戦となる地方所属馬はどんな走りを見せるか。

 もうひとつ楽しみなのは、3年ぶりの参戦となる地方所属馬がどんな走りを見せてくれるかだ。1999年のメイセイオペラ以来16年ぶり史上2頭目の地方馬による優勝を目指し、ハッピースプリント(牡4歳、父アッミラーレ、大井・森下淳平厩舎)とサトノタイガー(牡7歳、父キングカメハメハ、浦和・小久保智厩舎)の2頭が出走する。

 ハッピースプリントは、一昨年、交流GIの全日本2歳優駿を勝ち、昨年、羽田盃、東京ダービーを圧勝した南関東二冠馬だ。三冠を狙ったジャパンダートダービーではカゼノコにハナ差及ばぬ2着に敗れたが、適距離より長い東京大賞典、川崎記念でともに4着と格好をつけてきた。伸び盛りの4歳で、ベストと思われるマイルが舞台。コパノリッキーは強いが、有力馬のエアハリファの回避により、戴冠が一歩近づいたことは確かだ。地方代表にふさわしい走りに期待したい。

【次ページ】 レース展開、コパノリッキーはハナに立つのか?

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